香りを迎え入れる器・ルクソールの職人がつくる、アラバスターの香油壺
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販売価格 |
32,800円(税込) 〜 36,800円(税込)
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形
香りを迎え入れる器
ルクソールの職人がつくる、アラバスターの香油壺
エジプト・ルクソール西岸。
王家の墓や葬祭殿、神殿が点在する、
古代エジプトの歴史と香油文化に深く結びついた土地です。
現在もこの地では、石を削り、器をつくる職人たちの仕事が受け継がれています。
この壺は、ルクソールの工房で
エジプト産アラバスター(カルサイト)を用い、
一点ずつ手仕事で丁寧に仕上げられたものです。
かたちは、古代エジプトで香油や特別なオイルが使われていた時代の器を思わせます。
細く伸びる首、やわらかく丸みを帯びた胴、
手に取ったときの重みと、存在感。
はるか昔、香りは祈りや儀式だけでなく、
人々の暮らしのそばにありました。
この壺は、そんな時代の空気を感じながら、
現代の職人の手によって丁寧につくられています。
【エジプシャン・アラバスターについて】
この壺に使われているアラバスターは、
エジプトで古くから親しまれてきたカルサイトと呼ばれる石です。
白から淡いベージュ、やさしい蜂蜜色まで、
石そのものが持つ自然な色合いと、
ほんのりと光を通す、なめらかな質感が特徴です。
古代エジプトでも神殿装飾や香油容器に用いられてきました。
香りや想いのような、目に見えないものを受けとめる素材として、
古くから大切に選ばれてきた石です。
【3つのかたちと、その背景】
それぞれの壺には、
古代エジプトで使われていた香油容器の特徴が感じられます。
左:取手付きの香油壺(小型アンフォラ型)
サイズ:約13 × 12cm
価格:32800円
アンフォラ(amphora-shaped oil vessel)と呼ばれる、左右に小さな取手をもつ古代の壺を思わせる形です。
古代では、香油や軟膏、特別なオイルを納めるための器として
このような形が用いられていました。
アヌビスが刻まれており、香油・死後の旅・守護と結びつく神です。
持ち運びやすく、
少量の香りを大切に扱うための器としても使いやすいサイズです。
中央:背の高い香油壺(細長いネックの香油瓶)
サイズ:約20 × 10cm
価格:36800円
首が細く伸びた、背の高い香油壺。
考古学では、このような形の容器を
アンゲンタリウム(Unguentarium)と呼ぶことがあります。
古代では、高価な香油を少量ずつ注ぐために
このような形の容器が使われていました。
ウジャトの目を思わせる守護の模様は、香りや中身を守る象徴です。
右:台座付きの香油壺
サイズ:約15 × 7cm
価格:32800円
下部に台座を持つ、安定感のある香油壺です。
このような形は、資料の中では
ペデスタル・ヴェッセル(pedestal vessel)と説明されることもあります。
古代では、神殿や副葬品など、
置いて使うことを前提とした器に見られる形で、
落ち着いて空間になじむ佇まいが特徴です。
模様は特定の意味を持たせない装飾で、
供物や神殿用の器を思わせる静かな印象があります。香りを納めるための器としてだけでなく、
その場に置くことで、空間を整えてくれる存在です。
【香りを入れても、入れなくても】
この壺は、保存のための容器というより、
香りを迎え入れるための器です。
何も入れず、ただ置いておくのもひとつの使い方。
香りがあるときも、ないときも、
その場を整えてくれます。
【ご注意事項】
・すべて手仕事による一点ものです
・天然石のため、色味や模様には個体差があります
・サイズは目安となります
それぞれの違いも、この器の個性としてお楽しみください。
【ご購入にあたってのお願い】
随分と前に制作された古い作品でもあるため、
経年によるわずかなヒビや汚れ、小さな傷が見られる場合がございます。
作品の持つ風合いとしてご理解いただける方にお選びいただけましたら幸いです。
細かな状態が気になる方は、ご購入をお控えください。
本品はすべて一点もののため、ご注文後のキャンセル、内容の変更、返品はお受けできません。あらかじめご了承のうえ、お選びください。